四国電力伊方原発が立地する愛媛県伊方町議会の原子力発電対策特別委員会(中村敏彦委員長、14人)は2日、伊方3号機の再稼働を求める陳情3件を全会一致で採択した。9月定例議会最終日の6日に開く本会議でも採択する見通し。
 議会関係者によると現時点で、議会の意思を示す意見書や決議を議案とする動きはなく、陳情の採択により、町議会として再稼働を事実上容認する姿勢を示すことになる。
 再稼働を求める陳情3件は地元の伊方町商工会と町商工業協同組合が提出。2日の特別委は13人出席、1人欠席で開き、委員長を除く起立採決で採択した。一方、県内外の市民団体が提出していた再稼働に反対する陳情4件は全会一致で不採択とした。